2024年4月から義務化される!

 

介護のお仕事をする場合、2024年からは、認知症ケアについての基礎的な研修である「認知症介護基礎研修」を修了する義務があります。

 

愛知県のHPも載せておきますので読んでみてください。

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiikihoukatu/0000082062.html

 

もう少し分かりやすく補足します。

義務化が決まったのは20214月の介護報酬改定の時です。

つまり、介護保険サービスを提供する施設、事業所に対しての義務です。

働く前から資格を持っていないと介護の仕事に就けなくなるわけではありません。

あくまでも、介護保険サービスを提供する事業所として、直接介護に携わる職員のうち、福祉や医療の資格を持っていない人に受講させる義務があるのです。(現在、資格を持たずに働いている場合も経験年数に関わらず対象となります)

 

ポイントは、仕事に就く前に無資格であってもいいことと、仕事に就いたら「認知症介護基礎研修」を1年以内に受講させてくれる事業所か否かです。

3年間の経過措置期間が終わり、2024年4月からは完全義務となります。

愛知県に問い合わせたところ、受講させていなかったとしても、今現在は具体的な罰則規定がないそうです。しかし監査などの指導によって発覚した場合は、減算対象の可能性は大いにあるとのことでした。

 

きちんとスタッフのキャリアアップを支援している事業所で働き、介護福祉士までを積極的にサポートしてほしいですね。

 

※今回の義務化は、介護保険法に関わることなので、障害者総合支援法には適用されません。

 

 個人的には義務化に賛成しています。福祉の仕事は専門性が高いので、研修を受けたり資格取得したりしないと利用者に不利益を与えかねません。

しかし研修を受けた人しかいない=(イコール)無資格のスタッフがいないのであれば、利用者は安心した生活が送れますし、スタッフには責任感が増して活気が生まれることと思います。

「資格なんていらないわ」「資格がなくても仕事はできるんだから」という声を聞いたことがありますが、この機会に「資格取得の大切さ」について考えてみませんか。

 

ペットと暮らすこと

 

皆さんは、家族に猫や犬などがいますか?

私の友人や知人に、猫や犬と暮らす人が多くなりました。

 

そんな時に、ネットニュースで「ペットと入居できる介護施設の都道府県ランキング」を読みました。

愛知県は何位だったと思いますか?

なんと!!全国3位です\(^_^)

嬉しい結果でした! 

その他のランキング結果の上位は、1位「岡山県」、2位「大阪府」、3位「愛知県」、4位「東京都」、5位「京都府」。

 

ひと昔前だったら、こんなランキングはなかったと思います。

今の時代は「ペットは家族」であり、心を癒す存在です。

もしも離れて暮らすことになってしまったら、生きる気力を失ってしまいそうです…

さらに近年、犬や猫の寿命は伸びています。猫にいたっては今後30歳まで生きることが可能になるかもしれないとのこと。

大切な家族が長生きすることは嬉しいですが、自分が老いたときに離れ離れになってしまうなんて…寂しいですよね。

そんな時代背景があって、ペットとの入居に柔軟に対応する施設が増えてきたことを嬉しく思います。

 

我が家には、3歳の猫がいます。

生後2か月くらいで母猫とはぐれてミャーミャー鳴いているところを保護されて我が家にやってきました。

かわいくて愛おしくて 何気ない日々が温かくて幸せです。大切な家族です。

 

多分、動物と暮らしている皆さんが同じ気持ちなのではないでしょうか。

やはりどんなに年老いても大切な家族と一緒に過ごしたいですね。

もちろん、自分が健康で過ごせたら言うことなしです!

 

※「ペットと暮らすこと」というタイトルに違和感を覚えた方には大変申し訳ありません。

私自身ペットという表現が好きではないのですが、一般的に分かりやすいタイトルにしました。ご了承ください。

 

参考:「ペットと入居できる介護施設の割合が多い都道府県ランキング」LIFULL senior調べ

認知症治療薬のニュースを見て考えたこと

 

今年の8月に、アルツハイマー型認知症治療薬の「レカネマブ」が承認されて、早ければ10月、11月に一般の患者さんへの処方が可能になるそうです。

 

新しい治療薬、「レカネマブ」は、日本の製薬大手「エーザイ」がアメリカの「バイオジェン」と共同で開発を進めてきた薬です。

「エーザイ」などの研究グループによると、最終段階の治験の結果では、この薬を投与された患者は、偽の薬を投与された患者と比べて1年半後の認知機能の低下がおよそ27%抑えられ、病状の進行を緩やかにする効果が確認されたということです。

 

患者の脳にたまる「アミロイドβ」という、異常なたんぱく質を取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待されています。

この治療薬を使いたい人には、「アミロイドPET検査」が必要なのだそうですが、大きな病院にしか設備がなく、しかも保険適用でないとのこと。

愛知県内で調べてみたら驚愕のお値段でした。

そして、「レカネマブ」を1年間使用すると、アメリカでは390万円の自己負担。

日本では、保険適用の対象になるのか、今後の発表に期待したいですね。

 

認知症の治療薬は、どんどん開発が進んでいます。

医療、化学、技術の進歩によって、原因不明の認知症が治る時代になろうとしているのかもしれません。

2025年には、65歳以上の高齢者の1/5が認知症患者になる、というデータ(約700万人)があります。

 

介護を担う人材の不足と、認知症治療薬のニュースを見ていて

ふと、アインシュタインの言葉が思い浮かんだのです。

「知識人は問題を解決し、天才は問題を未然に防ぐ。」

 

そして、どうかこの先の日本に明るい光が差しますように・・・と願ったのでした。

秋の芸術鑑賞にいかがでしょうか?

 

残暑厳しい日々が続いていますが、皆様体調はいかがですか?
9月になって、夏の疲れを癒したいと思っている方はいませんか。

よかったら、家でゆっくりと芸術鑑賞はどうですか。

最近は、福祉に関連したドラマや映画が多くありますね。

お薦めはたくさんありますので、その中から一部をご紹介します。

 

  1. 『3月のライオン』(アニメ)

 

主人公である桐山零が、将棋のプロとして生きる上での精神的な葛藤や、孤独な生活が描かれています。零が福祉施設で過ごした時のエピソードも登場し、福祉というテーマがストーリーの中心に位置しています。

 

  1. 『1リットルの涙』(ドラマ)

 

原作は、実際にALSという難病にかかった少女の自叙伝です。主人公・亜也が病気と闘いつつ、周りの人々に支えられて生きる姿が描かれています。作品を通して、人間の強さや生きる意味を感じられます。

 

  1. 『鋼の錬金術師』(アニメ)

 

この作品では、主人公・エドワード・エルリックと兄弟が、犠牲者ゼロの錬金術を追求する過程で、社会問題や国家の欲望といったテーマを扱っています。特に、戦争や人体実験といったシーンでは、福祉について考えさせられる場面が多数あります。

 

  1. 「そこのみにて光輝く」(2017年)

 

人工呼吸器に依存する高次脳機能障がいを持つ男性と、彼を支える家族の姿が描かれた感動作品。第40回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞しました。

 

5.「アイ・アム・サム」(2001年)

知的障害を持つ父親(サム)が、障がい故に親権を奪われ、自分の娘と別れなければならない現実を描いた物語。彼は愛情溢れる心の優しい人物であり、周囲の人々との触れ合いを通じて成長していく様子が描かれています。また、映画の音楽には、ビートルズやジョージ・ハリスンの曲が多数使用されて映画の雰囲気を盛り上げています。

 

ぜひ、秋の夜長に疲れた身体を癒しつつ、福祉に触れてみるのはいかがでしょうか?

4月(土)クラス生から受講の感想をいただきました

 

7/224月(土)クラスの通学日程が終了。皆さん、合格できました!

おめでとうございます。

感想を書いていただきましたので、ご紹介します。

 

少人数のクラスならではの、思いやりを持ったクラスでしたね。

悩みながらも前に進んでいく姿勢、分かり合える喜びを共有する姿勢を見せてもらいました。きっと皆さんならば、これからも仲間を思い合い、より一層成長されることと思います。

笑い声が絶えないクラスでした!

 

…感動的な感想をもらって、これからも皆さんの気持ちに恥じないように教えていきたい!と意を強くしました。ありがとうございます!!

 

 

  • 稲垣 智彦さん(50代男性)

『振り返ると、7日間の通学は1日1日の講義の中身が濃く、先生の経験談や貴重なお話が聞けて、笑ったり感心したりと多くを学ぶことができました。介護過程Ⅲのグループワークは少人数制ということもあり、しっかり話し合いができて、演習することができました。

医療的ケアでは、自分の不器用な面をフォローしてくださった先生の温かさに感謝しています。ありがとうございました。』

 

  • 中島 将貴さん(30代男性)

『通信課題は、提出期限までの期間に毎日少しずつ取り組むとすぐに終わります。通信の時に分からなかったことが沢山ありましたが、スクーリングでしっかりと学ぶことができるので安心です。先生方は明るく、笑顔が多く楽しく受講できました!』

 

  • 渡辺 真季さん(40代女性)

『あっという間のスクーリング7日間でした!とても充実していたからだと思います。

偶然、インスタで見つけて自宅から近いから…という理由で受講を決めました。仕事をしながら、毎週土曜日の受講ができるか、初めは不安もありました。でも始まってみると、授業がとても面白く、丁寧で終わるまでがあっという間に感じました。

この学校に出会えて幸せです。

介護福祉士国家試験は、先生を信じて試験まで頑張ります。』

 

  • 髙木 陽子さん(60代女性)

『スクーリング初日は緊張しました。何年ぶりの勉強だろうという戸惑いもあって、家に帰って泣いた日もありました。でも受講生の方との素敵な出会いがあり、勉強にも慣れていくことができました。これから先、いろいろな場面でこの経験を生かしていきたいと思っています。先生方、本当にありがとうございました。』

 

  • T・Sさん(30代女性)

『初めは、7日間のスクーリングで合格できるのかと不安でしかありませんでした。でも、講義では先生方の経験を交えたお話が聞けて、楽しいと同時に自分のこれからの成長につながることを聞くことができました。

授業の内容だけではなく、通ったことで良い経験ができたと思います。講義の内容も、理解できるまで丁寧に教えてもらったので、不安も残らずスッキリと修了することができました!

医療的ケアの資格にも興味を持ったので前向きに検討していきます。

楽しい講義をありがとうございました!また会える日を楽しみに頑張っていきます!!』

誰もが自分らしく生きられる社会

最近、福祉の考え方や在り方が、社会全体に広がってきている印象を受けます。

 

「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」「ノーマライゼーション」などは、障がいを持っている人たちが生きやすい社会をつくるために注目されてきましたが、今は既に「障がい」という表現ですら、違和感があるかもしれません。

 

昨今、性別や性的指向によって差別があることにも目を向け、多様性の尊重が求められています。LGBTQやジェンダーレスなど、今までになかった視点から考えることが広がっているように感じます。

このように様々な人たちが生きやすい社会を目指す中で、私たちも理解を深めていく必要があります。

 

皆さんは、多様性への理解、どうですか?


ある記事で「多様性と日本人について」を読んでいて、

「多様性を受け入れるというのは理屈じゃない。人間の感覚である。」という言葉にハッとさせられました。

日本人は「差別」は良くないという理屈は分かっています。

もちろん多様性も重要である、と頭では分かっている。

しかし…自分の生活環境が変わった時に、受け入れられるかどうか? 

それが本質なんだと考えたとき、私たちはもっと学び、多くの経験をしなくてはならないと感じました。

そして、「誰もが自分らしく生きられる社会になるためには?」と福祉の現場で働く皆さんと語りたい、お話したいと思いました。

 

 

*多様性(ダイバーシティ/diversity

LGBTQ(エルジービーティーキュー/幅広いセクシュアリティ(性のあり方)の総称)

*ジェンダーレス(genderless/男女の境界を無くす・区別しない)

福祉の現場ではどんな人が働いているの?➁

福祉の仕事にはやりがいもある反面、時には苦労も伴います。そんな中でも、中にはなかなか辞めることができない人もいます。彼らには共通の特徴があります。

 

まず、真面目で責任感が強いことが挙げられます。

福祉の仕事は、人との接し方や対応が非常に重要です。そのため、自分自身が責任を持って、真剣に仕事に取り組む必要があります。そんな真面目な人たちは、仕事を辞めることに対して、とても罪悪感や責任感を持つため、なかなか踏み切れません。

 

また、福祉の仕事には、社会貢献があるという意識を持っていることも特徴の一つです。誇りを感じながら仕事を楽しんでいる人が多いと思います。

 

精神的にも肉体的にもさまざまなスキルを求められる仕事ですから、仕事以外では案外と寡黙、インドア派、家で引きこもって休日を過ごしてます。なんて声も聞きます。

やはり、笑顔を見せて緊張感を持って仕事しているが故でしょうか。

反対に、山歩きやドライブ、旅行やコンサートなどアクティブに過ごすタイプもいます。日々、真面目で責任感が強い仕事だからこそ、発散したい!という人も少なからずいるようですね。

 

真面目で、笑顔で、いつも利用者様や働く仲間を思って働くことができる、福祉の現場で出会う人々・・・素敵です♪

福祉の現場ではどんな人が働いているの?①

 

福祉の仕事は、人と接することが多く、相手の話を聞いたり、解決策を提供する力、臨機応変に対応できる柔軟性や、共感力なども必要です。

「難しい仕事なのね…」と不安になるかもしれませんが、未経験から現場で経験を積ませてもらえて、研修に参加する機会も多くあります。

無資格、未経験で働ける条件の職場もあります。

 

世の中では、福祉の仕事を「大変だ」と思う人も多くいますね・・・3K4K5Kなんて声も聞きます。確かに体力が必要で、現実は甘くない部分もあります。

でも、福祉の仕事をしている人に出会ったことはありますか?
やりがいを持っていて、輝いている人が多いんです。しかも、転職先もやっぱり福祉の仕事!という人が多い。

 

あくまで私の個人的な意見ではありますが…

福祉の仕事に就く人にはある特徴があって、やめられない職種になっていくのも納得しています。

 

つづく

私物語➁ ~なぜ福祉の世界に?

『私物語』ご好評につき2回目をブログにつづらせていただきます!!

 

私にとって、お年寄りは身近な遊び相手でした。過疎地の近所に同年代の遊び相手はいないし(となりのトトロの世界観を想像してください)、弟たちでは物足りなかったので、近所に遊びに行っては畑の手伝い、梅干し、田植え、餅つき、干し柿、しめ縄、和裁などなど何でも楽しんでお手伝い♪こましゃくれた、演歌を歌う女の子は重宝され、楽しい幼少期を送ったのです。

そして田舎から都会に出てきた私は、就職の壁にぶつかります。

働くことってどんなことか漠然としていませんでしたか?

そんな時に、保育士、看護師、美容師をしている友人がキラキラして見えました。「この仕事が大好き!」とみんなが胸を張っていて輝いているんです。

私にはないな…欲しいな、そんなキラキラが…!と思った時に「介護福祉士」を知りました。

やりがいがあって、「この仕事がすき!」と言える仕事は、実務経験を積みながら国家資格が取れることを知ってさらに胸が高まります。

高齢者施設でボランティアを始め、念願の介護の世界に入ることができて、今の私がいます☆

私は、福祉の道に進んでよかったと思っています。

幼少期に私と遊んでくれた、お年寄りに「なりなさい!」と背中を押されたのかもしれませんね。笑

やりたいこと、なりたいことを見つけたら実現させましょう。

そして、いまは教える仕事に就いているわけですが、この先は、ぜひ講義に来て私に会って聞いてみてください!お楽しみに!

私物語① ~なぜ福祉の世界に?

このブログを読んでくださっている皆様、どうして福祉に関わることになりましたか?

いい機会なので、講師の私がなぜ福祉に携わることになって、今があるのか?を

お話してみたいな、と思っています。

 

まず!私は、福祉科には行っていません。実務経験を積んで今、講師しています。

昔は、福祉科があることも知らなかったのです。

高校生の時まで、周りにお年寄りが多い地域に住んでいましたし、ボランティアをすることもありました。

でも、「福祉」の仕事があることを知りませんでした。

看護師と介護士の違いを知らなかったのです。

私の曾祖母は、関節リウマチを患っていました。最期は自宅で看取りました。

今のように、専門の知識がある人が周りにはいなくて、当時、小学校低学年の私は、「ひいおばあちゃん、つらそうだな…」と思うだけでした。

今のように、デイサービスに通ったり、施設で余生を過ごすことがオープンな時代ではありませんでしたから。

小学生の私に、今どんなことが起こっているのか、教えてくれる大人もいませんでした。

そんな思い出が根っこにあって、私は福祉に関わっていくことになります!

 

 

つづく!