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認知症治療薬のニュースを見て考えたこと

 

今年の8月に、アルツハイマー型認知症治療薬の「レカネマブ」が承認されて、早ければ10月、11月に一般の患者さんへの処方が可能になるそうです。

 

新しい治療薬、「レカネマブ」は、日本の製薬大手「エーザイ」がアメリカの「バイオジェン」と共同で開発を進めてきた薬です。

「エーザイ」などの研究グループによると、最終段階の治験の結果では、この薬を投与された患者は、偽の薬を投与された患者と比べて1年半後の認知機能の低下がおよそ27%抑えられ、病状の進行を緩やかにする効果が確認されたということです。

 

患者の脳にたまる「アミロイドβ」という、異常なたんぱく質を取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待されています。

この治療薬を使いたい人には、「アミロイドPET検査」が必要なのだそうですが、大きな病院にしか設備がなく、しかも保険適用でないとのこと。

愛知県内で調べてみたら驚愕のお値段でした。

そして、「レカネマブ」を1年間使用すると、アメリカでは390万円の自己負担。

日本では、保険適用の対象になるのか、今後の発表に期待したいですね。

 

認知症の治療薬は、どんどん開発が進んでいます。

医療、化学、技術の進歩によって、原因不明の認知症が治る時代になろうとしているのかもしれません。

2025年には、65歳以上の高齢者の1/5が認知症患者になる、というデータ(約700万人)があります。

 

介護を担う人材の不足と、認知症治療薬のニュースを見ていて

ふと、アインシュタインの言葉が思い浮かんだのです。

「知識人は問題を解決し、天才は問題を未然に防ぐ。」

 

そして、どうかこの先の日本に明るい光が差しますように・・・と願ったのでした。