この仕事における最大のやりがいは、ご利用者様と共に私自身も成長できる点にあります。私は常々、ご利用者様こそが私の「先生」であると考えています。支援とは、私たちが一方的に導くものではありません。お一人おひとりの日々の姿から、「この方には今、何が必要なのか」「どうすればより良い生活を送っていただけるのか」を教わるところから始まります。 障害の特性も人生背景も異なるため、教科書通りの支援が通用することは稀です。「その方だけの支援」を見つけるために試行錯誤し、考え抜いたアプローチを還元する。その結果、ご利用者様が良い方向へ変化されたり、笑顔を見せてくださったりした時、言葉にならない充実感があります。この「教わり、考え、還元し、変化する」というサイクルこそが、私のモチベーションの源泉です。
お仕事をしていて、特に喜びを感じる瞬間はどんな時ですか?
「育児は育自(子供を育てながら、親も自分を育てる)」という言葉がありますが、介護も全く同じだと感じています。資格や知識があるから「支援者」になれるのではありません。目の前のご利用者様と真摯に向き合い、悩みや喜びを分かち合うプロセスを経て、初めて私たちは「本当の支援者」にならせていただいているのです。 今までできなかったことができるようになったり、自信を取り戻されたりする姿を一番近くで見られることは、何よりの喜びです。ご利用者様が成長されることが嬉しく、それによって自分自身も学び、成長できる。「お互いの成長」を実感できるこの関係性こそが、私にとってのかけがえのない財産です。
チームの仲間と働く上で心がけていることはありますか?
ご利用者様を支えるには、スタッフ一人ではなくチーム全体の連携、「ワンチームケア」が不可欠です。そのために私が最も重視しているのが、徹底した「情報共有」です。 ヒヤリとした体験や失敗事例を「他人の出来事」とせず、「自分たちにも起こり得ること」として捉え直し、チームで対策を話し合います。同時に、「こう伝えたら意欲を引き出せた」といったポジティブな成功体験も積極的に共有します。一人の視点では気づけないリスクも、チームで視点を持ち寄れば防ぐことができ、より質の高い支援へと繋がります。情報をオープンにし、全員で知恵を出し合うことが、ご利用者様の安全と安心を守る鍵だと確信しています。
最後に、仕事の原動力について教えてください。
私の原動力は、間違いなく「ご利用者様との日々のやり取り」そのものです。介護の世界は奥が深く、学べば学ぶほど「もっと良い支援ができるはずだ」という探究心が尽きることがありません。 かつて自身の存在意義に悩んだ時期もありましたが、この仕事を通じて「誰かの役に立っている」「必要とされている」という実感を得ることができました。ご利用者様のために懸命になる中で、逆に私が希望をいただき、生かされていると感じます。これからも、ご利用者様に希望をお届けすると同時に、私自身も多くのことを学ばせていただきながら、プロフェッショナルとして一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。



